はじめに

深度合成を用いて撮影した昆虫をタイトル通り”ためつすがめつ”、様々な方向から掲載し紹介していきたいと思います。同定間違い、学名等の間違い、どんどんご指摘ください。今後ともよろしくお願い致します。

画像の無断使用はご遠慮願います

2016年12月15日木曜日

セイヨウミツバチ


目 Order ハチ目 Hymenoptera
亜目 Suborder ハチ亜目(有剣類) Apocrita(Aculeata)
上科 Superfamily ミツバチ上科 Apoidea
科 Family ミツバチ科 Apidae
亜科 Subfamily ミツバチ亜科 Apinae
族 Tribe Apini
属・種 genus,species Apis (Apis) melifera Linnaeus, 1758
セイヨウミツバチ Apis (Apis) melifera Linnaeus, 1758-1-1
セイヨウミツバチ Apis (Apis) melifera Linnaeus, 1758-2-2
セイヨウミツバチ Apis (Apis) melifera Linnaeus, 1758-3-3

 10月30日採集。体長12-14mm(働き蜂)、15-20mm(女王)、15-17mm(オス)。分類についてはハナバチ類をまとめてミツバチ科とする考えがあるそうだが、『日本産ハナバチ図鑑』と『The Bee of the World』を参考にした。おそらく人類と最もかかわりが深い昆虫。ハチミツの生産だけでなく、様々な植物の受粉を行う。もともとはヨーロッパなどが原産だが、もはや世界中で見られるようだ。日本には固有種のニホンミツバチがおり、黒っぽいのと、翅に違いがある。同じ日に同じ場所で採れているので、そちらも写真を挙げ、比較したい。(実家で捕まえたんだけど、たまにハチミツをもらう。もしかして、その生産者の可能性が)。

2016年12月3日土曜日

オオクロカメムシ


目 Order カメムシ目 Hemiptera
亜目 Suborder カメムシ亜目 Heteroptera
上科 Superfamily カメムシ上科 Pentatomoidea
科 Family カメムシ科 Pentatomidae
亜科 Subfamily クロカメムシ亜科 Podopinae
族 Tribe
属・種 genus,species Scotinophara horvathi Distant, 1883
オオクロカメムシ Scotinophara horvathi Distant, 1883-4-4
オオクロカメムシ Scotinophara horvathi Distant, 1883-1-1
オオクロカメムシ Scotinophara horvathi Distant, 1883-3-3
オオクロカメムシ Scotinophara horvathi Distant, 1883-2-2


   9月4日採集。体長8-10mm。同属のイネクロカメムシに似るが、顔の先端が凹状なのがこの種の特徴らしい。田んぼに囲まれたコンビニの明かりに来ていたので、イネに寄生するのかと思ったら、アシなどの植物に寄生するそうだ。水生植物に住んでいるから、泥で体が汚れている(綺麗にできなかった言い訳)。全身が細かい黄土色の毛で囲まれているが、腹部にはないようだ。前胸背板と頭部には棘がついていて、いかつい。一瞬、翅はどこだろうと思ってしまうが、腹端の方をみるとしっかり膜質部がはみ出している。巨大な小楯板によって隠されているようだ。マルカメムシやツノゼミなど、カメムシ目には巨大な小楯板(大楯板とい言ってもいいかも)を持つものが割といるようだ。

2016年11月26日土曜日

マダラチビコメツキ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily コメツキムシ上科 Elateroidea
科 Family コメツキムシ科 Elateridae
亜科 Subfamily サビキコリ亜科 Agrypninae
族 Tribe チビコメツキ族 Oophorini
属・種 genus,species Prodrasterius agnatus (Candèze, 1873)
マダラチビコメツキ Prodrasterius agnatus (Candèze, 1873)-4-4
マダラチビコメツキ Prodrasterius agnatus (Candèze, 1873)-1-1
マダラチビコメツキ Prodrasterius agnatus (Candèze, 1873)-3-3
マダラチビコメツキ Prodrasterius agnatus (Candèze, 1873)-2-2

   10月12日採集。体長4-5.5mm。職場の花壇で拾った小さなコメツキムシ。荒地や畑によく見られるそうで、あまり季節も問わないという、ごくごく身近に居る虫だ(その存在が認知されているかは別として)。虫に興味がない人には気づきさえされず、虫好きな人にも「普通種だし…」と思われているような虫かもしれない。しかし、よくよく見てみると面白いと思う。まず前胸がでかい。それだけでかっこいい。ひっくり返してみると大きな日本の溝があったり、コメツキムシの飛び跳ねるための構造が見えたりして興味深い。模様も面白い。変異があり、真っ黒に近いものもいるようだが、この個体はいくつかの黒いラインが走っている。コメツキムシは模様があるものが少ないだけに、模様のある種を見つけると嬉しくなる。虫の楽しみは人それぞれだが、身近にいる虫を愛でるのも面白いと私は思う。

2016年11月20日日曜日

ウシアブ♀


目 Order ハエ目 Diptera
亜目 Suborder ハエ亜目(直縫群) Brachycera(Orthorrhaphous)
下目 Infraorder アブ下目 Tabanomorpha
科 Family アブ科 Tabanidae
亜科 Subfamily アブ亜科 Tabaninae
族 Tribe Tabanini
属・種 genus,species Tabanus trigonus Cocquillet, 1898
ウシアブ♀ Tabanus trigonus Cocquillet, 1898-1-1
ウシアブ♀ Tabanus trigonus Cocquillet, 1898-2-2
ウシアブ♀ Tabanus trigonus Cocquillet, 1898-3-3
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   8月17日採集。体長18ー24mm。ハエ目では複眼が互いに接している方がオス、離れている方がメスの種類が多く、アブ科もそうらしい。この虫を好きという人はどのくらい居るだろうか。私は嫌いである。採集中に周りを飛び回り気が散るわ、いざ刺されたら本当に痛い。…と書いたところだが、実は虻は刺さない。正確には口吻で皮膚を切り裂くらしい。なんと恐ろしい。ちなみに私は採集中に遭遇したらとりあえず捕獲してしまう。でもこんなに大きくてずんぐりしているのに飛ぶのがやたらと速い。世界最速の昆虫はアブの仲間だという噂があるが本当なのだろうか。ちなみに、捕まえるのはほぼ雌である。なぜかというと、私がイケメンだから吸血するのは産卵をするメスだけで、オスは花の蜜などを吸っているらしい。そこら辺がカと一緒で興味深い。

2016年11月13日日曜日

クロスズメバチ


目 Order ハチ目 Hymenoptera
亜目 Suborder ハチ亜目(有剣類) Apocrita(Aculeata)
上科 Superfamily スズメバチ上科 Vespoidea
科 Family スズメバチ科 Vespidae
亜科 Subfamily スズメバチ亜科 Vespinae
族 Tribe ー 
属・種 genus,species Vespula flaviceps Smith, 1858
クロスズメバチ Vespula flaviceps Smith, 1858-3-3
クロスズメバチ Vespula flaviceps Smith, 1858-1-1
クロスズメバチ Vespula flaviceps Smith, 1858-2-2

   5月29日採集。体長10-13mm(働き蜂)、14-16mm(女王)。大きさこそ小さいものの、立派なスズメバチであり、刺されたら危険である。私の父はこの蜂に刺され、パンパンに腫れ上がった。次スズメバチに刺されたらやばいらしい。父が刺された理由、それはこの蜂を食べようとしたからである。昆虫色の文化は日本にもあり、このクロスズメバチの幼虫は「ヘボ」と呼ばれ、ヘボ飯という蜂の子ご飯が私の実家周辺では食べられている。昔は家の庭に、棒の先端に肉を付けたものを立てクロスズメバチをおびき寄せ、肉を丸めている最中に目印をつけて巣を見つけていた。クロスズメバチの仲間は土中に巣を作り、そのため「地蜂」とも呼ばれるそうだ。

2016年11月12日土曜日

キクビアオハムシ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily ハムシ上科 Chrysomeloidea
科 Family ハムシ科 Chrysomelidae
亜科 Subfamily ヒゲナガハムシ亜科 Galerucinae
族 Tribe Hylaspini
属・種 genus,species Agelasa nigriceps Motschulsky, 1861
キクビアオハムシ Agelasa nigriceps Motschulsky, 1861-4-4
キクビアオハムシ Agelasa nigriceps Motschulsky, 1861-1-1
キクビアオハムシ Agelasa nigriceps Motschulsky, 1861-3-3
キクビアオハムシ Agelasa nigriceps Motschulsky, 1861-2-2

   8月31日採集。体長約6.5mm。大変に美しい、緑…いや青?光の当たり方で見え方が変わる虫だ。それはなぜか。構造色というものがある。分かりやすいものでいえばCDなどの裏面で、色素ではなく表面構造(凹凸)などにより、光の当たり方によって見える色が変わるものだ。この構造色をもつ昆虫は結構多い。そして写真撮影泣かせなのだ…このハムシは図鑑などでは翅は金緑色と説明されている。なるほど、確かに上から見ると金緑色だし、外でもそう見えた。しかし撮影してみると、鮮やかなブルーも同時に映し出された。どちらもこの虫の色なのだろう。撮影によって新たな発見があった喜びとともに、ライティングに頭を悩ませる日々の訪れに恐怖している。また、撮影のもう一つの課題、カメラの映り込み(影)は深度合成の精製方を利用し、あらかた消すことに成功した。荒業だけども。

2016年11月1日火曜日

マメコガネ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily コガネムシ上科 Scarabaeoidea
科 Family コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科 Subfamily スジコガネ亜科 Rutelinae
族 Tribe Anomalini(Popilliina)
属・種 genus,species Popillia japonica Newmann, 1844
マメコガネ Popillia japonica Newmann, 1844-3-3
マメコガネ Popillia japonica Newmann, 1844-2-2
マメコガネ Popillia japonica Newmann, 1844-4-4
マメコガネ Popillia japonica Newmann, 1844-1-1

   7月30日採集。体長9-13mm。どこでもたくさん見つかる、コガネムシ界の2大一般虫の一種。(ちなみにもう一種はアオドウガネ。今勝手に決めた)。そこかしこで大量発生している。この虫には英名がある。英名は”Japanese beetle”で、直訳すれば日本の甲虫。なぜ、この虫がさも日本代表みたいな名前をいただいているのかというと、アメリカに上陸し、農作物を荒らしまくっているかららしい。アメリカシロヒトリの逆パターンみたいなものですかね。あまりにもよくいるし、農作物は荒らすしでこの虫にあまりいい印象を持っている人は少ないのではないかと思う。しかしよくよく見れば美しい翅の色、黄色い剛毛が作る模様など、なかなか綺麗ではないだろうか。身近にいるからこそ、「どうでもいい」ではなく、その美しさや面白さを「ためつすがめつ」してほしい。

2016年10月30日日曜日

トホシテントウ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily ヒラタムシ上科 Cucujoidea
科 Family テントウムシ科 Coccinellidae
亜科 Subfamily テントウムシ亜科 Coccinellinae
族 Tribe マダラテントウ族 Epilachnini
属・種 genus,species Epilachna admirabilis Crotch, 1874
トホシテントウ Epilachna admirabilis Crotch, 1874-4-4
トホシテントウ Epilachna admirabilis Crotch, 1874-1-1
トホシテントウ Epilachna admirabilis Crotch, 1874-3-3
トホシテントウ Epilachna admirabilis Crotch, 1874-2-2

   8月4日採集。体長5.4-7.5mm。種小名”admirablis”は『称賛』の意味。どこを指してのことかは分かりません。和名だけ見るとナナホシテントウの仲間のようだが、雰囲気は大きく異なる。まずは食性が異なり、このテントウムシは草食性で主にカラスウリなどを食べるようだ。そして見た目で大きく異なるのは、少しぼやっとしている…その要因は全身に生えた毛。毛むくじゃらである。面白いのは、翅の毛で、褐色のところは白っぽい毛が、黒いところには黒い毛が見事に生え分けている。しかし、前胸背板は黒いところも白っぽい毛。この違いはなんなのだろうか。

2016年10月27日木曜日

ヒゲコメツキ♂


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily コメツキムシ上科 Elateroidea
科 Family コメツキムシ科 Elateridae
亜科 Subfamily オオヒゲコメツキ亜科 Oxynopterinae
族 Tribe - 
属・種 genus,species Pectocera fortunei Candèze, 1873
ヒゲコメツキ Pectocera fortunei Candèze, 1873-4-4
ヒゲコメツキ Pectocera fortunei Candèze, 1873-1-1
ヒゲコメツキ Pectocera fortunei Candèze, 1873-3-3
ヒゲコメツキ Pectocera fortunei Candèze, 1873-2-2

 5月4日採集。体長24-30mm。立派な髭である。触”角”と書こうが髭である。板垣退助よりすごい。この立派すぎる髭は♂だけのもので、♀はまっすぐな触覚である。コメツキムシはどれも似たり寄ったりだが、この種は圧倒的個性を持って、他とは一線を画している。広がった髭は髭のレベルを超えてもはや翼のようですらある。深度合成した際、触覚を綺麗に写すの難しい(涙)

2016年10月25日火曜日

キバネニセハムシハナカミキリ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily ハムシ上科 Chrysomeloidea
科 Family カミキリムシ科 Cerambycidea
亜科 Subfamily ハナカミキリ亜科 Lepturinae
族 Tribe ハイイロハナカミキリ族 Rhagiini
属・種 genus,species Lemula decipiens Bates, 1884
キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens Bates, 1884-4-4
キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens Bates, 1884-1-1
キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens Bates, 1884-3-3
キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens Bates, 1884-2-2

   5月8日採集。体長4-8mm。カミキリムシはハムシ上科に属しているが、あまり似ていないなあと思っていた。しかし、カミキリムシの中には小型で、ハムシに似たものも数種いるようだ。しかし顔を見るとやはりカミキリムシだなと感じる。この種は春から初夏にかけて花でよく見られるそうだ。普通に見られるから気に留めない人もいるかもしれないが、脚の色の移り変わりや、柑橘類みたいな鞘翅が素敵だ。

2016年10月24日月曜日

セグロヒメツノカメムシ


目 Order カメムシ目 Hemiptera
亜目 Suborder カメムシ亜目 Heteroptera
上科 Superfamily カメムシ上科 Pentatomoidea
科 Family ツノカメムシ科 Acanthosomatidae
亜科 Subfamily -
族 Tribe
属・種 genus,species Elasmucha sinoreti Scott, 1874
セグロヒメツノカメムシ Elasmucha sinoreti Scott, 1874-4-4
セグロヒメツノカメムシ Elasmucha sinoreti Scott, 1874-1-1
セグロヒメツノカメムシ Elasmucha sinoreti Scott, 1874-3-3
セグロヒメツノカメムシ Elasmucha sinoreti Scott, 1874-2-2

   8月31日採集。体長7-9mm。名前の通り背中(小楯板)に大きな黒い模様があるツノカメムシの仲間。ツノカメムシと言えば腹端から巨大なハサミが伸びている種があるが、この種は小さい…と思いきや翅の模様でした。ツノカメムシの仲間はメスが子供を保護する種が多いが、この種も2齢幼虫までは保護するそうだ。体には深くしっかりとした点刻があり、とても硬く強そうだ。実際は脆くて涙。特に触覚の弱さを何とかしてください。

2016年10月23日日曜日

クロシデムシ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily ハネカクシ上科 Staphylinoidea
科 Family シデムシ科 Silphidae
亜科 Subfamily モンシデムシ亜科 Nicrophorinae
族 Tribe - 
属・種 genus,species Nicrophorus concolor Kraatz, 1877
クロシデムシ Nicrophorus concolor Kraatz, 1877-4-4
クロシデムシ Nicrophorus concolor Kraatz, 1877-1-1
クロシデムシ Nicrophorus concolor Kraatz, 1877-3-3
クロシデムシ Nicrophorus concolor Kraatz, 1877-2-2

   5月13日採集。体長25-45mm。この個体は37mm。なにを思ったか大型昆虫の撮影である(クロシデムシは日本最大種らしい)。枚数は増えるが普通に深度合成ができた。シデムシは漢字で『死出虫』『埋葬虫』などと書き、主に動物の死体を食べる虫である。その中でもこのクロシデムシは、どことなく死神のような印象をもった。高級な革のような翅、そしてユーモラスであるような、逆に恐ろしいような相反する印象を持つ顔。とても惹きつけられる虫だ。ライティングが悪く、上から見た画像の顔を白飛びさせてしまいました。面倒なのでそのままです。あまり大きくして見ないでください…

2016年10月22日土曜日

ムモンホソアシナガバチ


目 Order ハチ目 Hymenoptera
亜目 Suborder ハチ亜目(有剣類) Apocrita(Aculeata)
上科 Superfamily スズメバチ上科 Vespoidea
科 Family スズメバチ科 Vespidae
亜科 Subfamily アシナガバチ亜科 Polistinae
族 Tribe チビアシナガバチ族 Ropalidiini
属・種 genus,species Parapolybia crocea
Saito-Morooca, Nguyer & Kojima, 2015
ムモンホソアシナガバチ Parapolybia crocea Saito-Morooca, Nauyer & Kojima, 2015-3-3
ムモンホソアシナガバチ Parapolybia crocea Saito-Morooca, Nauyer & Kojima, 2015-1-1
ムモンホソアシナガバチ Parapolybia crocea Saito-Morooca, Nauyer & Kojima, 2015-2-2

   8月13日採集。体長14-20mm(働き蜂)。アシナガバチの中でも雰囲気が他と異なる種で、よく見るアシナガバチとは族が異なる。本州には同属で模様の色が若干濃く、若干小さめの姫星アシナガバチがいる。ここからは学名の話題で、記載年が2015年と随分新しい。しかし、この種は昔から普通にこの名前で呼ばれていた。かつてはP.indicaと同種だと思われていたのが別種だと分かったための変更だという。各種昆虫サイトやブログではまだ前の学名のままのところがほとんどだが、こういう情報を手にいれたら、すぐに変更していく方がよいと思う。一度ページを作ってそのまま放置…ということにはしたくないものだ。

2016年10月21日金曜日

ヒゲブトハムシダマシ


目 Order コウチュウ目 Coleoptera
亜目 Suborder カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 Superfamily ゴミムシダマシ上科 Tenebrionoidea
科 Family ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae
亜科 Subfamily ハムシダマシ亜科 Lagriinae
族 Tribe ハムシダマシ族 Lagriini(Lupropini)
属・種 genus,species Luprops orientalis (Motschulsky, 1868)
ヒゲブトハムシダマシ Luprops orientalis (Motschulsky, 1868)-4-4
ヒゲブトハムシダマシ Luprops orientalis (Motschulsky, 1868)-1-1
ヒゲブトハムシダマシ Luprops orientalis (Motschulsky, 1868)-3-3
ヒゲブトハムシダマシ Luprops orientalis (Motschulsky, 1868)-2-2

   8月15日採集。体長8-10mm。よく似た種にアラメヒゲブトハムシダマシがいるが、総合的に見て判断。前胸の形が結構違う気がする。詳しくは図鑑や詳しいサイトで。岐阜県ではアラメの記録がほとんどなく、こちらが優占種のようだ。一見すると地味だが、体中の点刻はなんとも無骨で、がっしりとした印象がある。ハムシダマシということで体型は確かにハムシに似ているが、なんとなく華奢な感じがするハムシとは別物である。