ネスイムシ科 Monotomidae
デオネスイ亜科 Monotominae
体長約2.6mm。なんといっても”オバケ”の名前が面白い。個人的には学名通りのモンスター、或いはカイジュウなんかだとさらにしっくりくる。原色図鑑には『キクイムシの天敵』との記述があり、キクイムシにはまさに怪獣なのだろうか。メスも十分に怪獣感があるのだが、オスは眼が張り出し、もっと怪獣感がでるようだ。前胸背板やはみ出た尾節板の点刻がとても力強くかっこよい。枯れ木や枯草で普通に採れるということなので、ぜひオスも採集したい。
(参考:日本産ヒラタムシ上科図説第1巻、原色日本甲虫図鑑第3巻)
ケシキスイ科 Nitidulidae
ヒラタケシキスイ亜科 Epuraeinae
ヒラタケシキスイ族 Epuraeini
マメヒラタケシキスイ
Epuraea (Haptoncurina) paulula Reitter, 1873
頭部(腹面) |
体長約1.8mm。この属は種類がとても多く、どれも似通っており、自分だけでは同定できなかった。CLAVICORNIAの掲示板でお尋ねしたところ、背面では本種又はツヤチビヒラタケシキスイのどちらかだろうと教えていただいた。腹面から顔を見ると、複眼が大きく、頬がないのが本種となるということである。どうやら頬の位置を勘違いしたらしく、それでも誤同定してしまったが、再度ご指摘をいただいた。多くの植物につくようだが、今回は枯れかかった植物のビーティングで多数得た。
(参考:CLAVICORNIA、原色日本甲虫図鑑第3巻)
ケシキスイ亜科 Nitidulinae
マルケシキスイ族 Cyllodini
体長約3.8mm。未成熟個体の方は当初別種かと思い捕まえたが、同定のために後脚腿節をみるとどちらも大差なかった。やはりCLAVICORNIAにて未成熟個体だろうとご指摘をうけた。サクラの伐採木についたキノコの周りをたくさんうろうろしていた。最初はやけに丸いオオキノコムシかと思った。非常に愛らしい虫だと思う。
(参考:CLAVICORNIA、原色日本甲虫図鑑第3巻)
テントウムシ科 Coccinellidae
ヒメテントウムシ亜科 Scymninae
アミダテントウ族 Ortaliini
体長約4.6mm。私の最も好きな虫。学名もその美しい模様からか、阿弥陀如来を由来としているようだ。他の邦産テントウムシを見渡してもこのような模様のものはおらず、一発でこれと分かる。生時の複眼は深い緑色で美しい。幼虫・成虫ともにアオバハゴロモの幼虫を食べるということで、どこにいてもよさそうだが、実際は居る所と居ないところが分かれるようだ。原色図鑑によると本州の分布は福井県以南となっているが、現在はどうなのだろうか。
(参考:テントウムシの調べ方、原色日本甲虫図鑑第3巻)
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