はじめに

深度合成を用いて撮影した昆虫をタイトル通り”ためつすがめつ”、様々な方向から掲載し紹介していきたいと思います。同定間違い、学名等の間違い、どんどんご指摘ください。今後ともよろしくお願い致します。

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2017年11月5日日曜日

標本写真 2017.7.2① クモノスモンサビカミキリなど

   画像はサムネイルですので、クリック(タップ)してご覧ください。

カミキリムシ科 Cerambycidae

ハナカミキリ亜科 Lepturinae

ハイイロハナカミキリ族 Rhagiini

チャイロヒメハナカミキリ
Pidonia (Mumon) aegrota aegrota (Bates, 1884)
チャイロヒメハナカミキリ

   体長約8.0mm。亜種が対馬にいる。数多いPidonia属の中にあって、亜属のMumon(無紋)が示す通り、珍しく紋がない。このカミキリムシ自体は珍しくないと思うが。Pidonia属は同定が難しいが、特徴がないことが逆に特徴になり、分かりやすい。もちろん花に集まるが、薄暗い場所の方が好きなようだ。
(参考:日本産カミキリムシ)

オオヒメハナカミキリ
Pidonia (Pidonia) grallatrix (Bates, 1884)
オオヒメハナカミキリ

   体長約14.2mm。大型のPidonia属。翅に太い黒条があるのが特徴。もちろん、似たようなものがたくさんいるので、それだけで判断してはいけない。こちらも前種と同じく、よく見られるようだ。図鑑によれば低山地にもいるらしいが、岐阜県での記録はやはり山地よりの場所ばかりである。
(参考:日本産カミキリムシ)

ハナカミキリ族 Lepturini

ニンフホソハナカミキリ♀
Parastrangalis nymphula (Bates, 1884)
ニンフホソハナカミキリ


   体長約13.9mm。この属は雌雄で体格差が出るようで、オスはもっと細い。割と標高が低い場所でも採れ、この属の中ではおそらくもっとも見つけやすいと思う。ちなみに名前の「ニンフ」とはギリシャ神話に出てくる下級女神(妖精みたいな扱い)だと思うが、ギリシア語では「花嫁」や「新婦」などを表わす言葉でもあるそうだ。
(参考:日本産カミキリムシ)

フトカミキリ亜科 Lamiinae


アラゲカミキリ族 Apodasyini

クモノスモンサビカミキリ
Graphidessa venata venata Bates, 1884
クモノスモンサビカミキリ


   体長約7.1mm。亜種が伊豆にいる。名前の「蜘蛛の巣紋」は上翅の白い稲妻のような模様のことを指す。大変特徴的で、なによりかっこよい。現在のところ1属1種の日本固有種だそうだ。また、上翅の基部に見える黒い点は毛束で、横から見るとモヒカンのように尖っており、それもまた魅力的。
(参考:日本産カミキリムシ)



トホシカミキリ族 Saperdini

シラホシカミキリ
Glenea (Glenea) relicta relicta Pascoe, 1868
シラホシカミキリ


   体長約12.2mm。亜種が国内外にいくつかいるが、国内の亜種は伊豆諸島にいる。茶色地に白の水玉模様という、人間感覚ではとてもおしゃれな装いをしている。この水玉模様の部分は毛で、茶色の部分は無毛である。よく似た偽シラホシカミキリは翅の形が違い、別属になるそうだ。
(参考:日本産カミキリムシ)

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