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ハナカミキリ亜科 Lepturinae
ハイイロハナカミキリ族 Rhagiini
チャイロヒメハナカミキリ
体長約8.0mm。亜種が対馬にいる。数多いPidonia属の中にあって、亜属のMumon(無紋)が示す通り、珍しく紋がない。このカミキリムシ自体は珍しくないと思うが。Pidonia属は同定が難しいが、特徴がないことが逆に特徴になり、分かりやすい。もちろん花に集まるが、薄暗い場所の方が好きなようだ。
(参考:日本産カミキリムシ)
フトカミキリ亜科 Lamiinae
オオヒメハナカミキリ
Pidonia (Pidonia) grallatrix (Bates, 1884)
Pidonia (Pidonia) grallatrix (Bates, 1884)
体長約14.2mm。大型のPidonia属。翅に太い黒条があるのが特徴。もちろん、似たようなものがたくさんいるので、それだけで判断してはいけない。こちらも前種と同じく、よく見られるようだ。図鑑によれば低山地にもいるらしいが、岐阜県での記録はやはり山地よりの場所ばかりである。
(参考:日本産カミキリムシ)
ハナカミキリ族 Lepturini
ニンフホソハナカミキリ♀
Parastrangalis nymphula (Bates, 1884)
Parastrangalis nymphula (Bates, 1884)
体長約13.9mm。この属は雌雄で体格差が出るようで、オスはもっと細い。割と標高が低い場所でも採れ、この属の中ではおそらくもっとも見つけやすいと思う。ちなみに名前の「ニンフ」とはギリシャ神話に出てくる下級女神(妖精みたいな扱い)だと思うが、ギリシア語では「花嫁」や「新婦」などを表わす言葉でもあるそうだ。
(参考:日本産カミキリムシ)
フトカミキリ亜科 Lamiinae
アラゲカミキリ族 Apodasyini
クモノスモンサビカミキリ
Graphidessa venata venata Bates, 1884
体長約7.1mm。亜種が伊豆にいる。名前の「蜘蛛の巣紋」は上翅の白い稲妻のような模様のことを指す。大変特徴的で、なによりかっこよい。現在のところ1属1種の日本固有種だそうだ。また、上翅の基部に見える黒い点は毛束で、横から見るとモヒカンのように尖っており、それもまた魅力的。
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