コガネムシ科 Scarabaeidae
ハナムグリ亜科 Cetoninae
体長約16.3mm。初夏くらいから花に他のハナムグリ等と混じって見られる。数はめちゃくちゃ多いというわけではないが、黒くて大きめなのでよく目立つ。越冬をするということで晩秋にも見られるらしい。この個体は、夜間に材の隙間から発見した。寝ていたのか、はたまたまだ越冬をしていたのか…。表面は蝋状の物質で覆われ光沢がないそうだが、この個体は幾分それが落ちているように見える。
(参考:日本産コガネムシ上科標準図鑑)
ヒラタハナムグリ亜科 Valginae
ヒラタハナムグリ族 Valgini
Nipponovalgus angusticollis angusticollis (Waterhouse, 1875)
2015.4.26 撮影 |
体長約6.3mm。亜種がトカラ列島にいる。名前の通り体が扁平なコガネムシ。全身が腹部も含め鱗片に覆われている。突起が割とたくさんあり、ごつごつした印象。また、腹端も大きく上翅からはみ出ている。花で見ることが多いが、朽ち木でもよく見かける。ちなみにNipponovalgus属は世界に2種で、2種とも日本にいるそうだ。
(参考:日本産コガネムシ上科標準図鑑)
コフキコガネ亜科 Melolonthinae
コフキコガネ族 Melolonthini
(クロコガネ亜族 Rhizotrogina)
(クロコガネ亜族 Rhizotrogina)
コクロコガネ
体長約17.3mm。晩春あたりから灯下によくやってくるコガネムシ。よく似た種がいくつかいるが、前胸背板の前縁に立毛があることや、艶、時期、体長などからこの種と判断した。背面から見ると面白い特徴はそんなにないなと思うのだが、腹面はライオンのたてがみのような毛でおおわれている。普段見向きをしない虫でも、しっかり見てみると面白い発見がるのではないだろうか。
(参考:日本産コガネムシ上科標準図鑑)
ヒシベニボタル亜科 Dictyopterinae
ヒシベニボタル族 Dictyopterini
メダカヒシベニボタル
Punicealis medvedevi (Kazantsev, 1990)
コメツキムシ科 Elateridae
Punicealis medvedevi (Kazantsev, 1990)
体長約8.5mm。虫の名前にはしばしばメダカとつくものがいるが、当然魚のメダカは関係なく、目が高い=目が出っ張っているという意味で捉えればいいようだ。後脚の転節というあまり注目されないような場所に特徴があり、そこが長い。オスの先端部の内角は鋭く突出すると資料にあるが、これは雌雄どちらなのだろうか(調べた時にはオスだと思い込んでいたが、あまり自信が名なくなってきた)。なお学名についてはタイプ標本の問題があり、原色図鑑から変更があったようである。
(参考:松田潔 日本産ベニボタルの同定マニュアル さやばねN.S.)
コメツキ亜科 Elaterinae
アカコメツキ属の一種
Ampedus sp.
体長約9.5mm。この属の最普通種であるアカコメツキであろうと思っているのだが、この属は異様に種分化が進んでいるらしく1989年の昆虫目録の時点で82種が記録されている。それ以降もバンバン記載されていて、どんどん数が増えている。種の確認は雄交尾器を用いるのだが、問題はそこではなく、資料がないことである。いくら普通種であろうと思っても、他の種の可能性を排除するための資料(またはこの種だと断言できる資料)がないと結局同定できず、もやもやしてしまう。
(参考:原色日本甲虫図鑑第3巻)
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