はじめに

深度合成を用いて撮影した昆虫をタイトル通り”ためつすがめつ”、様々な方向から掲載し紹介していきたいと思います。同定間違い、学名等の間違い、どんどんご指摘ください。今後ともよろしくお願い致します。

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2017年11月26日日曜日

標本写真 2017.5.5② ホンドニジゴミムシダマシなど

   画像はサムネイルですので、クリック(タップ)してご覧ください。

ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae


キノコゴミムシダマシ亜科 Diaperinae

キノコゴミムダマシ族 Diaperini
(キノコゴミムダマシ亜族 Diaperina)

ヒメナガニジゴミムシダマシ
Ceropria induta (Wiedemann, 1819)
ヒメナガニジゴミムシダマシ

ヒメナガニジゴミムシダマシ

   体長約11.7mm。以前は単に「ナガニジゴミムシダマシ」と呼ばれていた。この個体は図鑑に載っている体長の範囲より1mmほどおおきいようだ。朽ち木を見るとよくいる種ではあるが、普段はこの美しい姿を見せることはない。光をうまく当てることにより、名前通りの虹色の色彩を見せてくれる。同属の他種と形態がよく似ているが、この色彩の出方がそれぞれ全く違うので、簡単に区別できる。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)




ナガキマワリ亜科 Stenochiinae

ニジゴミムダマシ族 Cnodalonini

コツヤホソゴミムシダマシ
Menephilus lucens Marseul, 1876

コツヤホソゴミムシダマシ

コツヤホソゴミムシダマシ

コツヤホソゴミムシダマシ
2017.2.19 撮影

  体長約11.4mm。立ち枯れの樹皮下などで見つかる。そのような環境に生息するためか、体は扁平。樹皮下の住人としては大きめサイズな印象がある。これといった大きな特徴がないが、正方形に近い形をした前胸背板がかっこいいなと感じる。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)


ルリゴミムシダマシ
Derosphaerus subviolaceus (Motschulsky, 1860)
ルリゴミムシダマシ

ルリゴミムシダマシ


  体長約13.8mm。朽木を夜見れば、簡単に見つけることができるゴミムシダマシ。この種もヒメナガニジゴミムシダマシと同様、普通に見ただけだと真っ黒で地味である。しかし光をうまく当てることにより、妖しい紫色を見せてくれる。和名は瑠璃ではあるが、そのような色の個体を見たことはない。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)


ホンドニジゴミムシダマシ
Tetraphyllus paykullii (Dalman, 1823)
ホンドニジゴミムシダマシ

ホンドニジゴミムシダマシ

   体長約7.0mm。以前は単にニジゴミムシダマシと呼ばれていたが、南西諸島の別種(亜種から独立種となった)と区別するため、ホンドが頭にくっついたようだ。原色図鑑では種小名はlunuligerとなっているが、シノニム処理されたのだろうか。とにもかくにも美しい虫である。この種も光を当てないと真っ黒だが、極彩色の姿を隠している。比較的簡単に朽ち木などで見つかる。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)



ナガキマワリ族 Stenochiini

ヒメナガキマワリ
Strongylium impigrum Lewis, 1894
ヒメナガキマワリ

ヒメナガキマワリ

   体長約13.5mm。こちらも朽ち木の住人。今回は皆同じ環境で撮ったが、生態が違えば同じ亜科であっても随分と形態が変わるものだなあと感じる。この仲間は細長い体型をしており、脚や触角も細長い。このような体型だと、どのような環境に有利になるのだろうか。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)

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