ツマグロヒメコメツキモドキ
基本的には名前の通り、翅の先端部が黒いようだが、時に上翅全体が黒くなる個体もいるという。オレンジ色が鮮やかで美しい。その色は一様ではなく、翅の部分はやや濃くなっており、全体的に頭から翅端に向かってグラデーションがかかっているように見える。
性別:雄ツマグロヒメコメツキモドキ
基本的には名前の通り、翅の先端部が黒いようだが、時に上翅全体が黒くなる個体もいるという。オレンジ色が鮮やかで美しい。その色は一様ではなく、翅の部分はやや濃くなっており、全体的に頭から翅端に向かってグラデーションがかかっているように見える。
体長:約7.1mm
分類:
オオキノコムシ科 Erotylidae
コメツキモドキ亜科 Languriinae
文献:
黒澤良彦・久松定成・佐々治寛之(編), 1985. 原色日本甲虫図鑑(III).
森本桂(監修),2007.新訂原色昆虫大圖鑑第II巻(甲虫篇).
クスベニカミキリ
”くすんだ紅色”のカミキリではなく、”クスノキ科につく紅色”のカミキリ。最初は前者かと思っていた。筒状で太くがっしりとした体形をしており、触角も太く平たい。また、全身から黒い毛が生えており、特に触角の基部から3節は毛が密集している。対馬の個体群は翅が黒い。
この種であるが、図鑑によって学名がバラバラである。原色甲虫図鑑はP. haematicus、原色大圖鑑はP. munekuro、そして日本産カミキリムシではP. nipponicusである。もともと日本産はP. haematicusとされてきたが、異なることが判明し、P. nipponicusとして記載されたようだ。また、P. munekuroは、前胸背板が黒くなる型のみに与えられたもので、亜種以下の扱いで無効になるという。文献をいくつも見て、常に最新の知見を取り入れていきたいものである。
性別:雌
”くすんだ紅色”のカミキリではなく、”クスノキ科につく紅色”のカミキリ。最初は前者かと思っていた。筒状で太くがっしりとした体形をしており、触角も太く平たい。また、全身から黒い毛が生えており、特に触角の基部から3節は毛が密集している。対馬の個体群は翅が黒い。
この種であるが、図鑑によって学名がバラバラである。原色甲虫図鑑はP. haematicus、原色大圖鑑はP. munekuro、そして日本産カミキリムシではP. nipponicusである。もともと日本産はP. haematicusとされてきたが、異なることが判明し、P. nipponicusとして記載されたようだ。また、P. munekuroは、前胸背板が黒くなる型のみに与えられたもので、亜種以下の扱いで無効になるという。文献をいくつも見て、常に最新の知見を取り入れていきたいものである。
この種であるが、図鑑によって学名がバラバラである。原色甲虫図鑑はP. haematicus、原色大圖鑑はP. munekuro、そして日本産カミキリムシではP. nipponicusである。もともと日本産はP. haematicusとされてきたが、異なることが判明し、P. nipponicusとして記載されたようだ。また、P. munekuroは、前胸背板が黒くなる型のみに与えられたもので、亜種以下の扱いで無効になるという。文献をいくつも見て、常に最新の知見を取り入れていきたいものである。
体長:約17.4mm
分類:
カミキリムシ科 Cerambycidae
カミキリ亜科 Cerambycinae
クスベニカミキリ族 Pyrestini
文献:
大林延夫・新里達也(編),2007.日本産カミキリムシ.
林匡夫・森本桂・木元新作(編), 1984. 原色日本甲虫図鑑(IV).
森本桂(監修),2007.新訂原色昆虫大圖鑑第II巻(甲虫篇).
ヒゲナガオトシブミ
和名・学名ともに触角の長さを採用しているが、それよりも雄の首(正しくは頭部と前胸)が日本で一番長いので、そちらにちなんだ名前にした方がよかったのではと思ってしまう。まるでクレーン車みたいなこの頭部は雄同士の争いに使われるらしい。とはいっても頭で殴り合うのではなく、長さ比べで決着をつけるというから何とも平和的だ。様々な木をホストにするらしく、こんな奇妙な昆虫が身近で見られることは嬉しい。雌もやや頭が長いが、それ以外は他のオトシブミ、特にウスアカオトシブミと紛らわしい。確実に見分けるためには、4枚目の写真のように、後基節側方が閉じていることで見分けるようだ。
性別:雄(1,2枚目)、雌(3,4枚目)
和名・学名ともに触角の長さを採用しているが、それよりも雄の首(正しくは頭部と前胸)が日本で一番長いので、そちらにちなんだ名前にした方がよかったのではと思ってしまう。まるでクレーン車みたいなこの頭部は雄同士の争いに使われるらしい。とはいっても頭で殴り合うのではなく、長さ比べで決着をつけるというから何とも平和的だ。様々な木をホストにするらしく、こんな奇妙な昆虫が身近で見られることは嬉しい。雌もやや頭が長いが、それ以外は他のオトシブミ、特にウスアカオトシブミと紛らわしい。確実に見分けるためには、4枚目の写真のように、後基節側方が閉じていることで見分けるようだ。
体長:雄約10.9mm、雌約8.5mm
分類:
オトシブミ科 Attelabidae
オトシブミ亜科 Attelabinae
オトシブミ族 Apoderini
文献:
安田守・沢田佳久,2009.オトシブミ ハンドブック.
林匡夫・森本桂・木元新作(編), 1984. 原色日本甲虫図鑑(IV).
森本桂(監修),2007.新訂原色昆虫大圖鑑第II巻(甲虫篇).