今回私は『WeMacro rail』という装置を購入した。
昆虫の標本写真に限らず、
なお、
丸山宗利『小型昆虫の深度合成撮影法』月刊むしNo.473 2010年7月号
日本自然科学写真協会(SSP)監修 『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る―
1 wemacro railとは
WeMacro railは、自動微動撮影装置の一つである。WeMacro社(http://www.wemacro.com
より購入できる。大きな特徴としては、スマートフォン(
自動微動撮影装置を簡単に説明すると、決められた範囲を、
類似の商品として、
両者の最たる差は価格にある。WeM acro railは、stackshotの半額以下(
2 購入方法
WeMacro 社のHPより購入できる。MENU → Extream Macro shop →WeMacro rail and accessories と進み、
WeMacro rail (100mm type,with battery box for outside)を選ぶ。
ここでは2つ購入者が選択をする箇所がある。
1 shutter cable
装置とカメラを結ぶケーブルである。
2 power supply
電源プラグ(コンセント)である。
その他、撮影に役立つアイテムが多数販売されているので、
支払いはクレジットカード又はPayPalである。
3 セット内容及び設置方法
以下の説明書を参照。http://www.wemacro.com/wp/wp-
セット内容としては、これに充電式のモバイルバッテリーがつく。
私は今のところ三脚に設置しているが、
4 スマートフォンからの制動
WeMacro railの大きな特徴である、まず、専用アプリ(WeMacro)をダウンロードし、
コントロールボックスとスマートフォンをBluetooth接続
アプリはシンプルで、二つの画面から構成される。以下、
画面1(設定画面)
①WeMacro settings
設定の読み込み及び保存。ロードとセーブ。
Load:保存した設定を読み込む。
Save:上書き保存。現在の設定に新しい値を入力し、
Save as:新規保存。新しく入力した値を、
名前をつけるが、最後に拡張子の.
②Settle time
シャッターを切ってから装置が移動するまでの時間。
③Shutter per step
そのステップでシャッターを切る回数。
④Interval of shutters
シャッターを切る間隔。シャッターを切る回数が1回のときは、①
⑤Backlash
直訳すると反動であるが、どの挙動を制御するか判然としない。
⑥Run mode
撮影方式を以下の2つから選択する。
distance:始点を設定し、
start to end:始点と終点を設定し、
⑦Step length
1回のステップで動く距離。以下の2つのモードがある。
mm(fast):最小移動距離1mm。
um(slow):最小移動距離0.001mm。
⑧Total distance
始点から終点までの距離(distanceモード時のみ)。
⑨Total step
始点から終点までのステップ回数(
⑩When finished
beep:撮影終了時に音で知らせる。
return:撮影終了時に始点までカメラを戻す。
⑪Confirm:設定の適用。これを押さないと、
画面2(制動画面)
以下①〜④は、画面1の⑦で設定したモード及び値で動く。
①Step backward
1ステップ分カメラを後退させる。
②Step forward
1ステップ分カメラを前進させる。
③Backward
ボタンを押している間、カメラを後退させる。
④Forward
ボタンを押している間、カメラを前進させる。
⑤As start / As end
As start:始点を指定する。
As end:As startを押すとこちらに表示が変わる。終点を指定する。
⑥Calibrate
始点と終点を設定した後に押すと、撮影距離、ステップ回数、
⑦Run/Stop
Run:撮影を開始する。
Stop:Runを押すと表示が赤くなり、こちらに変わる。
⑧Shutter
その場でカメラのシャッターを切る。レリーズと同じ役割。
5 実際の撮影(start to endモード)
ここでは、私の撮影方を順を追って説明する。①各種機器の電源を入れる。
②カメラはライブビュー撮影モードにする。
③撮影後の画像確認をoffにする。onにした場合、
④標本をセットする。
⑤アプリを開き、画面1のStep lengthをmm(fast)に設定(値は何でも良い)し、
⑥画面2にし、Forward又はBackwardを押し、
⑦画面1にし、設定を入力、またはLoadする。Step lengthをum(slow)にするのを忘れない。
⑧画面2にし、始点の微調整をし、As startを押す。この際私は、
⑨Forward又はStep forwardで場所を調整し、終点を指定する。
⑩Calibrateを押し、Runを押す。
⑪撮影が終わったら画像を確認する。
以上が流れである。
一度導入してしまえば、その後の撮影が大幅に簡単になる。
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