コガネムシ科 Scarabaeidae
ハナムグリ亜科 Cetoninae
ハナムグリ亜科 Cetoninae
カナブン族 Goliathini
(カナブン亜族 Goliathina)
体長約27.5mm。原色日本甲虫図鑑第2巻ではアオカナブンなどと同じくRhomborhina属となっているが、後基節の違いなどから別属になっている。夏場の樹液の常連客。樹液が滴るその中に顔を突っ込んでどん欲に樹液を貪っている。樹液が出ている木で見つけないほうが難しいぐらいの普通種だが、色彩は変化に富んでいて見ていて飽きない。カナブンを漢字で書くと『金蚊』だそうだ。羽音がやたら大きいので、蚊に例えられたのだろうか。
【参考】
岡島秀治・荒谷邦雄(監修), 2012. 日本産コガネムシ上科標準図鑑. 学研教育出版, 東京.
カッコウムシ科 Cleridae
サビカッコウムシ亜科 Thaneroclerinae
ヨツモンチビカッコウムシ
Isoclerus pictus Lewis, 1892
体長約3.0mm。キノコで得られたが、キノコを食べているわけではなく、キノコに集まる虫を捕食するプレデター。小さいながらも非常に美しい模様をしている。前脚跗節が広がっているのはすべり止めだろうか。なお、サビカッコウムシ亜科は独立科として扱われることもあるようだが、和文でそれに言及しているものが見つからないので、ここでは従来通りカッコウムシの1亜科としておく。
【参考】
黒沢良彦・久松定成・佐々治寛之(編),1985. 原色日本甲虫図鑑(III). 保育社, 大阪.
オオキスイムシ科 Helotidae
ヨツボシオオキスイ
Helota gemmata Gorham, 1874
【参考】
黒沢良彦・久松定成・佐々治寛之(編), 1985. 原色日本甲虫図鑑(III). 保育社, 大阪.
オオキノコムシ科 Erotylidae
オオキノコムシ亜科 Erotylinae
トウキョウムネビロオオキノコ
Microsternus tokioensis Nakane, 1961
【参考】
黒沢良彦・久松定成・佐々治寛之(編), 1985. 原色日本甲虫図鑑(III). 保育社, 大阪.
ケシキスイ科 Nitidulidae
ケシキスイ亜科 Nitidulinae
ケシキスイ族 Nitidulini
アミモンヒラタケシキスイ
Ussuriphia hilleri (Reitter, 1877)
Ussuriphia hilleri (Reitter, 1877)
体長約3.9mm。原色図鑑ではキノコヒラタケシキスイと同じPhysoronia属だが、ケシキスイ類の研究者、久松定智博士のHPである『CLAVICORNIA』によれば、属が分離したようである。ケシキスイ科にはヒラタケシキスイ亜科があるが、そちらに属していないのでややこしい。キノコに来ると図鑑にはあるが、樹液で採ったような気もする。色合いは地味だが、網目模様がかっこいい。
【参考】
黒沢良彦・久松定成・佐々治寛之(編), 1985. 原色日本甲虫図鑑(III). 保育社, 大阪.
CLAVICORNIA https://sites.google.com/site/nipponnokeshikisui/ 2017.12.17 閲覧
ホソクチゾウムシ科 Apionidae
ホソクチゾウムシ亜科 Apioninae
Kalcapiini
ヒレルホソクチゾウムシ
Sergiola (Golovninia) hilleri (Schlisky, 1902)
Sergiola (Golovninia) hilleri (Schlisky, 1902)
体長約2.0mm(吻含まず)。原色図鑑ではホソクチゾウムシは皆一緒くたにApion属に放り込まれていたが、ゾウムシデータベースを見るとかなり細分化されたようだ。このホソクチゾウムシは全身が褐色の毛で覆われ、触角が赤っぽいことが特徴のようだ。似た仲間が多いが、その中では分かりやすい方ではないだろうか。
【参考】
林匡夫・森本桂・木元新作(編), 1984. 原色日本甲虫図鑑(IV). 保育社, 大阪.
日本産ゾウムシデータベース http://de05.digitalasia.chubu.ac.jp/ 2017.12.17 閲覧