はじめに

深度合成を用いて撮影した昆虫をタイトル通り”ためつすがめつ”、様々な方向から掲載し紹介していきたいと思います。同定間違い、学名等の間違い、どんどんご指摘ください。今後ともよろしくお願い致します。

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2017年10月14日土曜日

標本写真 2017.10.1④ モンキナガクチキムシなど

   画像はサムネイルですので、クリック(タップ)してご覧ください。

キノコムシダマシ科 Tetratomidae

モンキナガクチキ亜科 Penthinae

モンキナガクチキムシ♂
Penthe japana Marseul, 1876
モンキナガクチキムシ♂


モンキナガクチキムシ

   体長約12.7mm。オスのみ触角の第5節が膨らむ。なぜそんな中途半端な場所なのだろうか。中部以北の物はそのふくらみが大きいということだが、この個体は大きい方に入るのだろうか。前胸背板の黄色い毛が目につくが、触角の先端節も黄色い。モンキナガクチキムシ亜科に所属する昆虫は、日本ではこの虫だけなようである。
(参考:原色日本甲虫図鑑第3巻)


ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae

クチキムシ亜科 Alleculinae

クチキムシ族 Alleculini
(クチキムシ亜族 Alleculina)

ホンドクロオオクチキムシ
Upinella  fuliginosa (Mäklin, 1875)
ホンドクロオオクチキムシ

   体長約14.7mm。以前はオオクチキムシと呼ばれていた種であるが、現在はこちらの名前が新しく示されている。朽木を見れば、必ずと言っていいほど出てくる虫。名前にたがわず朽ち木の住人である。腿節の先端の黒い部分の範囲は変異があるそうだ。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)



キノコゴミムシダマシ亜科 Diaperinae

キノコゴミムダマシ族 Diaperini
(キノコゴミムダマシ亜族 Diaperina)

ベニモンキノコゴミムシダマシ♂
Platydema subfascia subfascia (Walker, 1858)
ベニモンキノコゴミムシダマシ

ベニモンキノコゴミムシダマシ
2015.5.17 撮影
   体長約4.7mm。この仲間ではとても見つけやすく、いろいろなキノコから見つけている。亜種がいくつか存在するが、日本産は南西諸島の島で亜種が分かれるようだ。模様に関しては変異が大きいらしい。なにより特徴的なのは、その角だろう。左右非対称になっており、常に右側だけが発達するようだ。大あごが左右非対称なものは割と聞くが、角が左右非対称な虫はそれより少ないだろうと思う。普通種でも、大変味わい深い。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)

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